「洗濯・洗浄・クリーニング」入門
1. 洗浄の理論と家庭洗濯 講師:大阪樟蔭女子大学 小林 政司
なぜ洗うのかという素朴な疑問から、汚れの種類、水と油の関係、界面活性剤の働きなどを通説し、その後、家庭洗濯における洗剤の濃度や温度など各種の洗濯条件の基礎について解説します。
また準備から乾燥までの各洗濯工程のポイント、柔軟剤や漂白剤などの働き、洗濯機の種類などについてもトピックス的に扱う予定です。
2. 商業クリーニング 講師:品質情報研究所所長 住連木 政司
家庭用品品質表示法の改正によって新たに商業クリーニングに関する表示がJIS規格化され、そこにはウェットクリーニングに関する表示も取り入れられました。アパレル事業における商品企画、品質表示及び消費者対応にあたっては、商業クリーニングに関する理解がより重要度を増しているといえるでしょう。
ここでは、商業クリーニングの歴史と現状が抱える課題、ドライ、ウェットクリーニングの原理と実際、クレーム事例の解析による繊維製品消費とクリーニング作業の関係性について明快に解説します。
受講者の感想(抜粋)
(講師:小林政司先生)
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「なぜ洗うのか」を環境、健康の観点から説明いただき、とても分かりやすかった。また洗剤内に含まれる界面活性剤の働きや種類を詳しく聞けて勉強になった。
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界面活性剤吸着のアニメーションやビデオが非常に良かったです。理解が深まります。
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界面活性剤の種類の違いによって繊維への作用のしかたが異なることがよく理解できた。温度依存性に関しても、なぜ高温でよく汚れが落ちるのか理解できた。
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洗浄に伴うミセル分子などの作用、また表面張力、柔軟剤、洗浄条件についても大変分かりやすくご説明いただきありがとうございました。
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化学は苦手ですが、先生の説明は大変分かりやすく、簡略化した図などを用いてくださり、理解することができました。
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今まで曖昧だった部分がすっきり致しました。私も現在、大学生に教えているところなのですが、プレゼン画像を見せていただき、このように説明すれば分かりやすいのだということがよく分かりました。
(講師:住連木政司先生)
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ウエットクリーニングの知識がなく参加したが、歴史から説明していただき、分かりやすかった。
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ウエットクリーニングとドライクリーニングの違いを、実験も交えていたため非常に分かりやすかった。クリーニングの歴史から海外との違いもよく分かった。
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商業クリーニングの歴史から、洗濯絵表示の解釈まで詳しく解説していただき、理解が深まりました。背景や実例を知ることができ、分かりやすかったです。
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時代背景やファッション性についても触れていただき、楽しく深く理解できたように思います。私はファッション業界にいますので、新しいもの、デザイン重視になりがちですが、デザインだけではなく、その後どのようにリユースされるのかも考慮が必要だと改めて感じました。
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クリーニングの歴史や背景をストーリー化してお話していただき、おもしろかったです。実験も分かりやすかったです。