イベント
年次大会では、日頃の研究成果を発表する「研究発表」をはじめ、日本における先端の研究者を招いての「特別講演」、テーマを設定しての「企画発表」、企業の製品を展示する「企業製品展示」コーナーなど、数々のイベントがあります。
また、1日目の夜には、皆様の交流を深めていただくための「情報交換会」を催しています(要申込み)。
プログラムをチェックしてスケジュールを立て、有意義な二日間をお過ごしください。
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※お知らせ
プログラムに一部変更があります。
特別講演
年次大会の要となる講演です。
講演者 橋本 稔(信州大学繊維学部 機械・ロボット学系 教授)
講演タイトル「“着る”福祉ロボットcurara®の開発と展望」
<内容>
高齢社会の深まりの中で、高齢者・障がい者への支援技術の確立は喫緊の課題となっています。そうした中で、信州大学繊維学部と県内モータ関連企業2社は、衣服感覚で“着る”ことのできる福祉ロボットcurara®の開発を進めています。
これは日常生活やリハビリテーションで、人の動作をアシストすることができます。
本講演では、装着し易い、動き易い、操作し易いという特徴を有するcurara®の技術、開発状況、応用例について紹介するとともに、今後を展望します。
企画発表
毎年テーマを設定して、企画発表を行っています。今年は信州大学による発表です。
1.グローバルテキスタイル&モードビジネスに関する研究
<概要> (オーガナイザー:高寺政行)
ヨーロッパのパリ・ミラノで、アメリカのニューヨークで、日本の自動車や電機製品は売れてきました。しかし衣料品はわずかしか売れません。なぜでしょうか?体形や文化や歴史の違いでしょうか。しかし自動車や電機製品は日本固有の製品ではありません。日本のテキスタイルは素晴らしいといいます。昔、生糸は良く売れましたが、いまはどうでしょうか。
繊維はもはや儲からないと言います。でも、いまだに成功者が出現しますし、日本の若者のなかにも挑戦者はいます。ダッカやプノンペンのような最貧国でも儲かって仕方ない方がいます。グローバルテキスタイル&モードビジネスのテーマのもとにこうした問題を考えてみます。
<講演内容>
1.「ファッション製品の設計にみるstylisme とmodelisme」大谷 毅(信州大学特任教授)
2.「テキスタイル・アパレルとIT」乾 滋 (信州大学国際ファイバー工学研究所教授)
3.「ファッションテキスタイルとアパレルの技術課題」高寺政行(信州大学国際ファイバー工学研究所教授)
2.個人防護服(Protective Clothing)
<概要> (オーガナイザー:森川英明)
被服を活用した「安全」確保をキーワードとした防護服について、熱工学を用いた防火・
防炎被服の評価・設計に関する展望、テキスタイル材料における防刃や耐突き刺し特性の向上に関する研究、実際の現場において利用される防護素材・製品の市場動向について紹介します。
<講演内容>
1.「テキスタイル材料における耐突き刺し特性の向上」 鮑 力民 (信州大学繊維学部教授)
2.「熱工学を用いた防火・防炎被服の評価・設計に関する展望」若月 薫(信州大学繊維学部準教授)
3.「デュポンの安全・防護事業と市場動向」池田 信一郎 (デュポン㈱)
研究発表(口頭発表、ポスター発表)
研究者であればだれでも申込んで発表することができます。
● 口頭発表
1件15分(発表12分、質疑応答3分)で、研究者の方々が日頃の研究成果を発表します。
全部で8部門あります。
① 材料・染織文化 ② 染色加工・整理(洗浄・クリ-ニング)
③ 構成・衣服製造システム ④快適性・生理 ⑤ ファッション・心理・色彩
⑥ 流通・消費者問題 ⑦環境・安全・災害 ⑧技術レポ-ト・製品開発紹介
● ポスター発表
研究成果をポスターボードに掲示します。
口頭発表と同じ8部門です。
その他、詳細は会告等にてご確認ください。
<学生発表部門を併設>
通常の研究発表とは別に、学部学生による「学生発表」を併設しています。
大会1日目の午前中の枠で、1件10分(発表8分、質疑応答2分)の発表です。
日頃の授業や研究の成果を発表する機会として、また発表経験の場として、
様々な分野の学部学生が参加されています。
※学部学生でも、通常の研究発表に申し込むことができます。
企業製品展示
長机一脚分のスペースで、企業の製品を展示します。
参加者の質問に答えたり、デモンストレーション、サンプル配布なども行えます。
(写真は2014年6月28日 京都工芸繊維大学にて)
情報交換会
参加者同士で、情報交換していただく場です。
日頃、顔を合わせる機会の少ない遠方の方と、情報交換できるいい機会です。
開催地ならではの料理やお酒を楽しみながら、リラックスした雰囲気のなか、
参加者同士の交流を深め、次の研究やビジネスにつなげてください。
(写真は2014年6月28日 京都工芸繊維大学)