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イベント・スケジュール

 

年次大会では、日頃の研究成果を発表する「研究発表」をはじめ、日本における先端の研究者を招いての「特別講演」、テーマを設定しての「企画発表」、企業の製品を展示する「企業製品展示」コーナーなど、数々のイベントがあります。

また、1日目の夜には、皆様の交流を深めていただくための「情報交換会」を催しています(要申込み)。

プログラムをチェックしてスケジュールを立て、有意義な二日間をお過ごしください。

 

日本繊維製品消費科学会

特別講演

   年次大会の要となる講演です。

 

講演者  SUZUSAN クリエイティブディレクター 村瀬 弘行

講演タイトル 

   「ローカルからローカルへ。ラグジュアリーマーケットの付加価値の作り方。」

 名古屋市境で東海道沿いに佇む小さな町、有松は400年以上に渡り伝統的な染色技法「有松鳴海絞り」が受け継がれ、かつては1万人以上の職人で栄えその類稀な技法で人々の生活を彩って来ました。しかし、時代の流れの中でその産業は衰退を辿りました。

 ​​私はドイツでオリジナルブランド「suzusan」を立ち上げ、家業の技術を元にラグジュアリーマーケットで10年で23カ国に販売先を作るまでに至りました。

 数々の失敗の中から生まれて来た、日本の片田舎の町のラグジュアリーブランドの方法論について語ります。​ 

 

日本繊維製品消費科学会
企画発表 

  毎年テーマを設定して、企画発表を行っています。

1.テーマ「尾州テキスタイル産地のものづくり」 

                            オーガナイザー:岐阜県産業技術センター 奥村 和之 

 ①ファッション業界を担う若手の支援      ・・・・株式会社イワゼン 岩田 善之

 産地の縮小と高齢化が進む中で、ビジネスとして存続させるにはどうしたら良いか。従来通りの新商品開発や新規の販売先を見つけるための展示会への参加等、手は打ってきたが、さほど効果は望めないのが現状である。

 そこで、若い職人、テキスタイルデザイナー、ファッションデザイナーたちを支援し、仕事人として育て、産地のものづくりの中心になってもらう取り組みを地方創生事業とともに実施している。

 ②機能性加工の取り組み             ・・・・・株式会社ソトー 後藤 俊次

 愛知県西部に位置する尾州地区は、毛織物産地として主に婦人高級ファッション衣料と紳士スーツ素材を生産し栄えてきた。しかし、近年は百貨店等での高級品の売れ行き悪化と、綿・合繊素材及びニット素材比率の増加に伴うファッショントレンドのカジュアル化により産地が低迷している。

 アウター中心のファッション衣料に限らず、スポーツ・インナー用途への対応と、機能性加工への取り組みを強化する事が最重要課題として考え、それらについて説明する。

                                 

2.テーマ「炭素繊維複合素材」

 オーガナイザー:あいち産業科学技術総合センター三河繊維技術センター 三輪 幸弘

 ①炭素繊維編物技術を活用したCFRP製安全帽の開発

      ・・・・あいち産業科学技術総合センター尾張繊維技術センター 田中 利幸

 我々はこれまでに、編み物を基材としたCFRP製造技術の開発を行ってきた。編物は繊維の屈曲が大きく、通常では炭素繊維が折れてしまうため編成が難しいという問題があったが、炭素繊維を他繊維でカバリングすることで編成が可能となった。

 今回、この技術を活用して無縫製編み機を用いたCFRP製安全帽の開発を行った。無縫製編み機を用いることで炭素繊維を目的とする立体形状に編成することができるため、成形性の向上や裁断くずの減少による製造コスト削減が期待できる。

 ②新規炭素繊維複合糸及び複合糸から成る織物CFRTP基材の開発

       ・・・あいち産業科学技術総合センター三河繊維技術センター 池上 大輔

​ 従来、炭素繊維織物は、汎用織機では製織できず専用織機等が必要であった。

 本研究では、炭素繊維を樹脂繊維でカバリング(被覆)した炭素繊維複合糸を新規に開発した。

この複合糸は、汎用織機でも繊維の損傷が少なく、防爆や粉塵対策等の特殊な設備がなくても容易に製織できる。また、簡易な熱プレス成形でも樹脂が炭素繊維の奥まで含浸して、気泡が少ない熱可塑性炭素繊維強化樹脂(以下CFRTP)を作製できる。開発した複合糸を既存設備で製織し、CFRTPの成形品を試作して、その物性等を評価した。

 ③自動車軽量化のための熱可塑性炭素繊維強化樹脂の加工技術開発

       ・・・あいち産業科学技術総合センター三河繊維技術センター 原田 真

 地球温暖化防止のため自動車からCO2削減は喫緊の課題となっており、その対策として自動車の軽量化にむけてCFRPは最も期待される材料の一つである。
 本研究では、知の拠点あいち「重点研究プロジェクト」として、ハイサイクルな成形加工が期待されている熱可塑性炭素繊維強化樹脂(以下CFRTP)に注目し、自動車部品に向けて曲げ加工などの二次加工を想定したCFRTP中空構造の部材の成形・加工技術の開発を行った。

 

3.テーマ「CO2臨界発泡素材」

​                    オーガナイザー:オギノ繊維技術士事務所 荻野 毅

 超臨界発泡オレフィンシートの開発 ・・・㈱イノアックコーポレーション 横田 佳弘

​ (株)イノアックコーポレーションは、ダウンや綿に代わる環境や人にやさしいクリーンな発泡素材を開発。この素材は「超臨界発泡」を用いて作られ、微細セル構造が持つ断熱性、透湿防水性、柔軟性が特長になります。この度「超臨界発泡」技術と、その特性、サンプルをご紹介いたします。
当社ではこの新素材を生地(繊維)と組み合わせて衣類、寝具、衛生分野へ提案を進めています。当日はサンプルを展示して、お待ちしております。

 

 

                                  

日本繊維製品消費科学会

口頭発表

​(2017年の様子)

ポスター発表

​(2017年の様子)

研究発表(口頭発表、ポスター発表)

     会員の研究者であればだれでも申込んで発表することができます。

● 口頭発表

 1件15分(発表12分、質疑応答3分)で、研究者の方々が日頃の研究成果を発表します。

 全部で7部門あります。

  ① 材料・染織の文化   ② 染色加工・整理(洗浄・クリ-ニング)

  ③ 構成・衣服製造システム   ④快適性・生理   ⑤ ファッション・心理・色彩

  ⑥ 流通・消費者問題   ⑦技術レポ-ト・製品開発紹介

  ⑧オリンピック・パラリンピック※新規追加されました

 

● ポスター発表

 研究成果をポスターボードに掲示し、ポスター前で随時説明します。

 口頭発表と同じ8部門です。

 

 その他、詳細は会告等にてご確認ください。

 
 <学生発表部門を併設>
 通常の研究発表とは別に、学部学生による「学生発表」を併設しています。
 大会1日目の午前中の枠で、1件10分(発表8分、質疑応答2分)の発表です。
 日頃の授業や研究の成果を発表する機会として、また発表経験の場として、
 様々な分野の学部学生が参加されています。
 

 

日本繊維製品消費科学会
企業製品展示

 

長机一脚分のスペースで、企業の製品を展示します。

参加者の質問に答えたり、デモンストレーション、サンプル配布なども行えます。

 

(写真は2017年6月24日 京都女子大学にて)

 

日本繊維製品消費科学会
情報交換会

​     開催1日目の夕刻より、会場校内で行います。​

参加者同士で、情報交換していただく場です。

日頃、顔を合わせる機会の少ない遠方の方とも、情報交換できるいい機会です。

開催地ならではの料理やお酒を楽しみながら、リラックスした雰囲気のなか、

参加者同士の交流を深め、今後の研究やビジネスにつなげてください

 

(写真は2017年6月24日 京都女子大学にて)

 

※プログラムに一部、変更があります。​(C会場、D会場)

​ ご確認ください(6/6更新)

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